スタッフブログ すずのね

美しき千秋楽~日本でいちばん最後の紅葉

あれもこれも担当の千葉です。

 

 

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熱海の梅園は、気候も温暖、温泉の地熱もあってか、梅や桜の開花が早いだけ

でなく、『日本でいちばん最後の紅葉』が見られるスポットだそうです。今週

一杯はライトアップした庭園が解放されていると聞いて立ち寄ってみました。

 

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幽玄な雰囲気のアプローチ。

 

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今年は紅葉が遅かったり、くっきりと色付かず、イマイチの感もありますが、

真っ赤でなくともライトアップのお陰でとても風情のある景観が楽しめます。

 

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後は羅列になってしまいますが、『美しき千秋楽』をお楽しみ下さい。

なお、ライトアップは今週末9日(日)までとのことです。

 

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ススキも一緒に映り込みました。

 

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秋の終わりの庭から

あれもこれも担当の千葉です。

 

 

玄関に掛ける花御札が秋になって、芙蓉⇒菊⇒紅葉と三枚目。師走の

足音が聞こえそうな頃となり、いよいよ秋も大詰めといった時期にな

りました。冬になってしまわぬ内に、晩秋の庭の実や花たちをお届け

しておきます。

 

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庭には小菊があちこちで目を楽しませてくれています。

 

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玄関脇で爽やかな甘さが香り出し、柊の花が咲き始めたことを知らして

くれています。

 

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ヤツデの小さな小さな花もミツバチを沢山呼び寄せています。

 

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秋の初めに綺麗な花を咲かせた檜扇はすっかり散って、ぬばたまの実が

現れて来ました。

 

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南天の赤い実。

 

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白い実の南天も。

 

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千両の朱も鮮やかになって来ましたが、

 

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万両の紅は今年は色付きが少し遅いような気がします。

 

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10月が暑かったからなのか、各地で今年の紅葉は遅かったり鮮やかさ

に欠けたりといった話を聞きますが、我が家の松・満天星・銀杏のトリ

コロールも今年はパッとしません。

 

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放りっ放しのキウイも完熟が近いかも知れません。

 

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酸っぱい夏蜜柑を始め、金柑、柚子などの柑橘類は色付きがよくなって

来ました。

 

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山茶花が咲き始めるといよいよ冬が近づいて来ていると感じます。

 

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同じように咲き出した侘助は、山茶花と同じ仲間ですが、花持ちが良く、

かなり長い間楽しめるのがありがたい花です。

 

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油まみれで食べるハンバーガー

あれもこれも担当の千葉です。

 

 

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先日上野の駅で、米国のハンバーガー・チェーンのウェンディ―ズを

見掛け、懐かしさのあまり飛び込んでしまいました。子供達が巣立っ

てからは、随分とハンバーガーを食べる機会が減ってしまいましたが、

久方振りのウェンディ―ズを素通りすることはできませんでした。

 

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ファーストキッチンが運営しているせいか、随分と日本特有のメニュー

が多くて、自分の思い描いていた30年前のウェンディ―ズとはかなり

異なりましたが、ひと時、懐かしさに浸ることができました。

 

 

食欲の秋に免じて、30年近く前のジャンク・フードのお話にお付き合い

下さい。

 

ネットで米国のハンバーガー・チェーンの人気ランキングを見てみました。

 

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この調査ではハビット・バーガーがトップとなっていますが、色々な

ランキング調査で上位の常連は他に、ファイブ・ガイズ・バーガーズ、

スマッシュ・バーガー、ワタ・バーガー、ステイクン・シェイクなど。

どれも食べたことのないチェーンで、30年近く前にロサンジェルスに

駐在していた頃にはお目に掛らなかったブランドの多さにビックリです。

 

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当時行ったことのあるチェーン店では、In-N-Out Burger(イナナウト・

バーガーとかイネナウト・バーガーと呼びました)のみがトップ10に

入っています(同堂の2位!)。当時は他のメジャー・チェーンに比べ

て味はともかく一番安かった記憶があります。

 

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当時のメジャー・チェーンの中では最も好きだったカールス・ジュニア

とウェンディーズが多少健闘していますが、バーガー・キングやジャック・

イン・ザ・ボックス、マクドナルドといった超メジャー・チェーンが

最下位にランキングされているのにも驚きです。

 

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その当時ドル円の為替は140円⇒160円⇒120円とジェットコー

スターのようでしたが、メジャー・チェーンでは、ハンバーガー一つに

フレンチフライとコーク(或いはペプシ)のラージ・サイズで3ドルか

ら5ドル程度と、ジャンク・フードと呼ぶには結構な値段がしていまし

た。(極めて不確かですが、イナナウトとジャックだけが3ドル以下で

買えたような気がします。)

 

まだ30歳そこそこの若さだったことと、自らジャンク・フード・キング

を名乗る先輩に連れられてよく行ったジャンクは、街の小さな個人経営の

ハンバーガー・ショップで、ハーフ・パウンダー(半ポンドのパテ!)の

セットでも3ドルでお釣りが来ました。

 

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一番好きだったのは、カーソン・シティ(ロサンジェルス郡の)の小さな

レストランのハンバーガー。ガル・ウィングと言う名のそのお店は古~い

メルセデスのガルウィング車が飾ってあり、ハンバーガーを両手で持って

かぶりつくと、ツツーっと油と肉汁が手首から肘まで垂れてくるツワモノ

で、袖まくりをして油まみれになって食べたことが懐かしく想い出されま

した。まだあるのかなぁ。

 

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シリーズ・徒然読書録~辻村深月著『かがみの孤城』『朝が来る』

あれもこれも担当の千葉です。

 

読書は好きで、常時本を持ち歩く癖が付いてしまいましたが、読み方は極めて

大雑把、何かしら記憶のどこか、心の片隅にでも蓄積されていれば良いという

思いで雑然と読み流しています。暫くするとその内容どころか読んだことさえ

忘れてしまうことも。その意味で、読者の皆様には退屈でご迷惑かとも恐縮し

つつ、ブログに読書録なるものを記してみるのは自分にとって有益かもしれない

と思い、始めてみました。皆様のご寛恕を請うところです。

 

徒然なるままに読み散らす本の中から今回取り上げるのは、直木賞作家・辻村

深月著『鏡の孤城』です。今年の本屋大賞受賞作と新聞広告で知り、図書館で

借り出して読んでみました。

 

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中学入学早々にいじめを受け、家に引きこもり外に出られなくなった主人公

の安西こころ。部屋の『鏡』姿見が眩く光り吸い込まれると、そこは『かが

みの孤城』。狼の仮面をつけた少女『オオカミさま』と、少女から『赤ずき

んちゃん』とよばれるこころを含めた中学生男女7名。皆、学校に行けない

それぞれの事情を抱えている。『かがみの孤城』には何でも一つだけ願いを

叶えてくれる『願いの間』とそこに導く『願いの鍵』があり、7人がそれを

探すこととなる。

 

現実の世界と異なり心地良かった城で次第に打ち解け、城だけが安心できる

場所になった。そして7人が同じ中学の生徒だとわかり、現実世界でもお互い

が助け合える仲間だと思うまでになる。城が消滅する期限まで残すところ1日

となった時、現実世界に戻りたくない一人ががルール違反をし、その時城にい

なかったこころ以外の6人が狼に食われてしまう。そして残されたこころが

『願いの鍵』を探し出し皆を救い出す。

 

その大団円にどんでん返しが幾つも用意されていて、、、。

 

 

『誰かに、悪くないよ、と言ってほしかった』

 

『気付いてほしい、という願望だ。なのに言えない。・・・この先生なら、

きっとちゃんと聞いてくれる、と思えるのに。大人だからだ、と思う。この

人たちは大人で、そして正しすぎる。』

 

『残るものが記憶だけ、なんてことはない。この一年近く、ここで過ごした

こと、友達ができたことは、これから先もこころを支えてくれる。私は、友

達がいないわけじゃない。この先一生、たとえ誰とも友達になれなかったと

しても、私には友達がいたことがあるんだと、そう思って生きていくことが

できる。それが、こころの中でどれだけ大きな自信になるか、計り知れない。』

 

 

色々な伏線がどんでん返しに繋がって行くミステリー仕立てのファンタジー

小説。文章自体はとても平坦でありながら、いじめの始まりやエスカレート

する過程での首班者、取り巻きの心理、いじめを受ける側の心理、親の心理

などが丁寧に、そして巧みに書かれていました。

 

 

実は辻村深月氏の小説は2年ほど前にも読んだことがありました。

 

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親子三人で穏やかに暮らす家族に、息子の産みの親(当時14歳、現在

20歳)からの突然の電話。子を産めなかった者、子を手放さねばなら

なかった者、両者の葛藤と人生が、平坦ではありますが丹念に描かれて

います。

 

 

『受話器の向こうには、本当に人がいるのかいないのかもわからない、

塗り込めたような沈黙が蹲っている。』

 

『血のつながった実の親と喧嘩のような話し合いをしながら、家族は、

努力して築くものなのだと、思い知る。血のつながりがあるからとい

って怠慢になっていては築けない関係』

 

『家族って、なんだ。打ちひしがれるように、思っていた。家族って、

親戚って、なんだ。私はいつになったら、この人たち家族や親戚をやめ

られるのか。いつまでこの母の娘であればいいのか。』

 

 

産みの親にとっては夜・暗闇の始まりであっても、長い不妊治療の末に

養子を得た夫婦には、長い暗闇を抜けて朝の光が来たのと同じでした。

 

特別養子に出した後、両親との確執から家を出、懸命に生きる産みの親を

襲った小さな悪意が、彼女を坂から転げ落とします。想いと現実のパラド

ックスに悩み傷つき、子供の親としての純真で健気であるべき自分との乖離

に、生きる意味を失った産みの親に訪れるクライマックスは?

 

育ての親、子供、産みの親と語り手が入れ替わり、サスペンス仕立てで物語

が展開して行く構成は、『かがみの孤城』とも共通の特徴でした。


ブラマンク展

あれもこれも担当の千葉です。

 

 

だいぶ暑さは和らいで来ましたし、蝉時雨は私の耳の中だけになって、あたり

が暗くなると虫の音が賑やかになって来ました。が、『芸術の秋』らしく秋め

くのはもう少し先でしょうか。先日、静岡市美術館で開催中の『ヴラマンク展』

を駆け足で覗いて来ました。

 

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とてもダンディな方ですね!

両手ともポケットに入れておられたので、握手はして貰えませんでした。

 

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フランスの画家モーリス・ヴラマンクは、1876年生まれ、1900年に

ドランと、1901年にはマティスと出逢い、共にフォービズムの旗手とし

て世に出ますが、1907年のセザンヌ回顧展に触発されセザニアンに。 

フォービズムの代表的な画家と言われながら、フォービズム期はとても短い

ということになります。この展覧会の作品は1907年に始まるので、ちょう

どこの時期に当たります。従って、今回の展示は、何のキャプションもなく

見たら、セザンヌだと思ってしまうような何枚もの作品からスタートしています。

 

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1910年代の前半まではセザニアン期に当たり、さすがにセザンヌそのもの

かと思うような初期のものから、色や構図、タッチはセザンヌ風、形はフォー

ビズム流のような作品へと変化しています。

 

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そして1910年代後半からはヴラマンクの象徴とも言えるような、雪景色

を多く含んだ風景画が多くなります。

 

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壮年期以降は次第にセザンヌ的なものは影を潜めて行きます。むしろ、好んで

描かれた街並み・街角の風景画は、構図と言い色合いと言い、ちょうど同時代

の画家ユトリロを連想させます。

 

 

ヴラマンクは、音楽家一家に育ち、若い頃はオーケストラの一員として稼いだり、

自転車レースに出場して稼いだり、実に多才な人物だったことを、初めて知りま

した。また、数多くの小説も出版したことも紹介されています。絵、音楽、文学

と、多彩なる手段による表現者だったのですね。

 

その文学的表現者としての面目躍如、死の二年前に書いた遺書の最後の部分が

自らの墓碑となっているそうです。それを紹介して終わりにします。

 

私は、決して何も求めてこなかった。

人生が、私にすべてのものを与えてくれた。

私は、私ができることをやってきたし、

私が見たものを描いてきた。

 

 

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ヴラマンク展は9月24日(月・祝)まで。その次は『セーブル展』です。