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木って雨にぬれても大丈夫なの?

DSCN9559木には細胞の中に液体で存在する「自由水」と、細胞の中に吸着されている「結合水」とがあります。木材が乾燥すると自由水から抜けていき、自由水が全部出た状態を「繊維飽和点」と言います。このときの含水率は28~30%程度です。木材を乾燥させていくと、自由水が抜けるにつれて細胞壁の穴「ピット」の弁がはりついて閉じ、ピットが水を通さなくなります。そしてこのピットは、いったん弁を閉じると煮沸しない限り開かないという性質があります。含水率15~20%程度の乾燥材では、ピットが閉じて水の移動が阻止されるため、水が木材の中に入りにくい状態になります。
しかし、木材全体がどっぷりと水に浸かってしまったり、長期間雨にさらされると、内部まで水が入り込んでしまいます。乾かさないままに使用するとカビや腐れの原因になります。万が一、長雨に浸ってしまった場合は、表面だけで乾いたと判断せずに、水分計を使ってきちんと確認することが必要です。
日本は雨の国なので、雨がまったく降らない季節はありません。古くから木造建築が雨にさらされても大丈夫なのは、木の細胞の性質だったのです。でも、長雨には注意をしましょう。

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