2020.04.27
和テイスト
バリアフリーの和モダン空間

お施主様の代々受け継がれてきた家と、その想いを真摯に受け止め、移築前からこの家を支えている300年前の構造材を残しつつ、現在そして将来のライフスタイルまで見据えたバリアフリーの和モダン空間をご提案いたしました。旅館の渡り廊下をイメージした広縁。将来子育てを終えたご夫婦がそこでお茶を楽しむシーンも考えて設計しました。  

カテゴリー 戸建リフォーム
お施主様 伊豆の国市 T様
工 期 3.5か月
築年数 築47年
リフォーム内容 耐震補強。外壁、下屋、樋。1階は構造柱と梁のみ残しつつ、フルリノベーション。2階は内装のクロスを張り替え、バルコニーも一新。暗く圧迫感のあった玄関ホールは、視線が抜けて開放感あふれるスペースに大変身。ステンドグラスが彩りを添える。昔ながらの田の字型の室内を間仕切りのないLDKに。キッチンからは常に家族の顔が見え、コミュニケーションが取りやすくなった。足触りのいい床は無垢のナラ材。家族に背を向けながら料理していたキッチンを対面キッチンに。子供たちも積極的にお手伝いしてくれるようになった。
お施主様のご希望 47年前に移築した家を建替えるつもりでしたが、図面ができて工事の準備や詳細な打合せに入る直前になってリフォームに変更したいと申し出ました。代々受け継がれてきた家を本当に壊していいのか、ずっと悶々としていました。耐震補強を第一に、どこにいても家族の様子が見える開放的なLDK、親戚や友人たちが集まってきやすいような間取りにしてほしいと伝えました。新築よりも愛着が湧いてくる300年の想いを受け継ぐ家を建てたい。