ホーム
新築住宅
リフォーム
メンテナンス
店舗・事務所
病院など
マンション
アパート経営
不動産情報
私たちのこと
MENU
ホーム
NEWS
■ 新築住宅NEWS
■ リフォームNEWS
■ 店舗・事務所NEWS
■ 私たちのことNEWS
■ マンションアパート経営NEWS
新築住宅
■新築住宅トップ
■鈴木工務店の家
■ 新築住宅ができるまで
■ 住まいのQ&A
■ お客様の声
■ 施工事例
■ 私たちがサポート
リフォーム・メンテナンス
■ リフォームトップ
■ リフォームの進め方
■ リフォームのQ&A
■ お客様の声
■ 住まいのお手入れカレンダー
■ 施工事例
■ わたしたちがサポート
旅館・店舗・事務所など
■ 店舗・事務所などトップ
■ 完成までの進め方
■ 店舗・事務所などQ&A
■ 施工事例
■ 私たちがサポート
マンション・アパート経営
不動産情報
私たちのこと
■ 私たちのことトップ
■ 代表メッセージ
■ すずのねブログ
■ スタッフ紹介
■ 会社概要
■ 会社沿革
■ 経営理念
■ 事業紹介・体制図
■ 社会貢献活動
■ 施工事例
採用情報
プライバシーポリシー
投稿月から探す
2025/05
2025/04
2025/03
2025/02
2025/01
2024/12
2024/11
2024/10
2024/09
2024/08
2024/07
2024/06
2024/05
2024/04
2024/03
2024/02
2024/01
2023/12
2023/11
2023/10
2023/09
2023/08
2023/07
2023/06
2023/05
2023/04
2023/03
2023/02
2023/01
2022/12
2022/11
2022/10
2022/09
2022/08
2022/07
2022/06
2022/05
2022/04
2022/03
2022/02
2022/01
2021/12
2021/11
2021/10
2021/09
2021/08
2021/07
2021/06
2021/05
2021/04
2021/03
2021/02
2021/01
2020/12
2020/11
2020/10
2020/09
2020/08
2020/07
2020/06
2020/05
2020/04
2020/03
2020/02
2020/01
2019/12
2019/11
2019/10
2019/09
2019/08
2019/07
2019/06
2019/05
2019/04
2019/03
2019/02
2019/01
2018/12
2018/11
2018/10
2018/09
2018/08
2018/07
2018/06
2018/05
2018/04
2018/03
2018/02
2018/01
2017/12
2017/11
2017/10
2017/09
2017/08
2017/07
2017/06
2017/05
2017/04
2017/03
2017/02
2017/01
2016/12
2016/11
2016/10
2016/09
2016/08
2016/07
2016/06
2016/05
2016/04
2016/03
2016/02
2016/01
2015/12
2015/11
2015/10
2015/09
2015/08
2015/07
2015/06
2015/05
2015/04
2015/03
2015/02
2015/01
2014/12
2014/11
2014/10
2014/09
2014/08
2014/07
2014/06
2014/05
2014/04
2014/03
2014/02
2014/01
2013/12
2013/11
2013/10
2013/09
2013/08
2013/07
2013/06
2013/05
2013/04
2013/03
2013/02
2013/01
2012/12
2012/11
2012/10
2012/09
2012/08
2012/07
2012/06
2012/05
2012/04
2012/03
2018.03.23
シリーズ・徒然読書録~平野啓一郎著『マチネの終わりに』
あれもこれも担当の千葉です。
読書は好きで、常時本を持ち歩く癖が付いてしまいましたが、読み方は極めて
大雑把、何かしら記憶のどこか、心の片隅にでも蓄積されていれば良いという
思いで雑然と読み流しています。暫くするとその内容どころか読んだことさえ
忘れてしまうことも。その意味で、読者の皆様には退屈でご迷惑かとも恐縮し
つつ、ブログに読書録なるものを記してみるのは自分にとって有益かも知れない
と思い、始めてみました。皆様のご寛恕を請うところです。
徒然なるままに読み散らす本の中から今回取り上げるのは、平野啓一郎著『マチネ
の終わりに』(毎日新聞出版)。
毎日新聞の連載小説だったようです。新聞の広告を見て図書館で借りてみました。
だって、『結婚した相手は、人生最愛の人ですか?』とか、『恋の仕方を忘れた
貴方に贈る、せつなすぎる大人の恋愛小説』なんて随分と挑発的なコピーに触手が
動きました。
世界的なクラッシック・ギタリストの蒔野聡史、38歳。完璧な中に唯一足り
ないもの、未来。スランプから演奏をやめ長い沈黙に。方やクロアチア人映画
監督を父に持つ記者、小峰洋子、40歳。イラクでの取材で自爆テロに合う。
お互いに抗しきれないほど惹かれ合う二人は、それぞれが芸術的スランプと、
自爆テロのPTSDに苦しんでいた。救いを求めて会おうとした正にその時に、
蒔野を慕うマネージャーの三谷の策略によって二人の人生は行き違ってしまう。
『虚構のお陰で書かずに済ませられる秘密がある一方で、虚構をまとわせる
ことでしか書けない秘密もある。』なんて素敵な文章が鏤められていますし、
二人が初めて会った瞬間から、たった二度の逢瀬で抗し難く愛し合うように
なる心理描写や展開は筆力があって惹き込まれましたが、三谷の嫉妬で別々の
暮らしを始めた頃からの展開は少し冗長で退屈しました。それでも、音楽への
造詣、民族紛争への造詣に裏付けられた厚みのある優れた小説だと思います。
『人はただ、あの人に愛されるために美しくありたい、快活でありたいと切々
と夢見ることを忘れてしまう。しかし、あの人に値する存在でありたいと願わ
ないとするなら、恋とは一体、何だろうか?』
広告のコピーが言うように、忘れてしまった恋の仕方を思い起こさせるのでは
なく、恋をするエネルギーを失ってしまっていることを悟らせるための小説で
した。まさに『愛とは弛緩した恋』ということでしょうか。むしろこの本の主
張は、自由意思による未来への希望という辺りにあるのではないかと感じます。
『人は、変えられるものは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未
来は常に過去を変えているんです。・・・・最後に名残惜しく交わした眼差し
が、殊更に「繊細で、感じやすい」記憶として残った。それは、絶え間なく過
去の下流へと向かう時の早瀬のただ中で、静かに孤独な光を放っていた。彼方
には海のように広がる忘却!その手前で、二人は未来に傷つく度に、繰り返し、
この夜の闇に抱かれながら、見つめ合うことになる。』
『自由意志というのは、未来に対してはなくてはならない希望だ。自分には、
何かが出来るはずだと、人間は信じる必要がある。だからこそ、過去に対して
は後悔となる。何か出来たはずではなかったか、と。運命論の方が、慰めに
なることもある。』
それぞれが離婚をし、お互いに惹かれ求め合いながらも運命の糸は交差せず
何度も何度もじらされて、、、。何年後かのコンサート。『それでも、せめて
このコンサートが終わるまでは、彼への愛に留まっていたかった。これまで
たった三度しか会ったことがなく、しかも、人生で最も深く愛した人。・・・
音楽が駆けてゆく。このひとときが永遠に続くことを彼女は願った。』
そして、マチネの終わりに演奏した曲は・・・。
2018.03.23
介護リフォーム
住宅・リフォーム部の大橋です。
ジャパン建材フェアーの介護リフォームコーナーにて、
便利な建材がありましたので、ご紹介したいと思います。
遮断機式手摺
手摺を遮断機式にすることで、階段室入り口や開口部への取り付けが可能となりました(^^)/
介護用折りたたみ椅子
玄関、洗面脱衣室など場所を取らずに設置することができます。
その他にもご紹介したい建材、機器がありますが
順次ご紹介させていただきます。(^-^)
2018.03.22
長泉町「K様邸」地鎮祭
住宅・リフォーム営業部の山入です。
春の訪れをひしひしと感じる今日この頃ですが、例年よりも三寒四温が厳しく感じる
のは私だけでしょうか。
長泉町の「K様邸」で、あいにくの雨模様でしたが、先日の大安の良き日に
とどこおりなく、地鎮祭が執り行われました。
これから、基礎工事に先立ちまして地盤改良を行っていきますが、雨降って地固まる
との言葉通り、しっかりとした工事を行ってまいります。
今後、構造見学会も予定させていただいておりますが、今までにない構造見学会にな
るのではとひそかに期待しています。見てからのお楽しみです。
2018.03.21
ジャパン建材フェア開催
住宅・リフォーム部の大橋です。
3/16(金) 3/17(土)
2日間、東京ビッグサイトにてジャパン建材フェアが開催されました。
最新の住宅設備・新建材・新工法等、建築に関わる様々な展示物が出展されており
会場は大変賑わっておりました。
今回は、リフォームをご検討されているお客様と共に参加させていただき、
お客様それぞれが将来のリフォームについて、大きな収穫を得られた様子でした。
次回のジャパン建材フェア開催では、より多くのお客様にご参加していただきたいので、ツアーを企画しております。
ご興味のおありになる方は、お気軽にお問合せください。
※会場内では、一般のお客様の入場を制限しております。
2018.03.19
洗面化粧台の収納力
住宅・リフォーム営業部 杉山です。
毎日使う洗面化粧台。
歯ブラシ、美容品などの小物が多い洗面は収納力が大切です。
洗面化粧台の私のおすすめ収納は、ミラーの裏が収納スペースになっているものが良
いです。
美容品やドライヤーなど洗面台まわりに溢れるものはミラーの裏の収納にしっかりと
収納できます。
ミラーを閉じれば見た目もすっきりですね。
従来の洗面化粧台は洗面台の下の部分が扉になっているものが多かったと思います
が、引き出しタイプの収納もございますので使い勝手により引き出しタイプもおすす
めです。
洗面化粧台は収納力で快適度が変わりますね。
2018.03.12
木の芽雨、木の芽時
あれもこれも担当の千葉です。
敬愛する山本健吉翁の著書によれば、春の季語に『木の芽雨(このめあめ)』
というのがあります。木の芽が張る(春)頃に降る雨、春の雨のことだそうです。
そんな木の芽時の我が家の庭の仲春です。
木蓮がほぼ満開となりました。SNSでどなたかが、木蓮の蕾はみんな北を向くと
書かれていたので注意していましたが、その通り、みんな北を向いていました。
他所で見た木蓮もそうでした。
木の芽時と言うように、たくさんの木の芽、蕾が春を謳歌する時に備えて
準備万端です。
石楠花(シャクナゲ)に、
木瓜(ボケ)。
杏(アンズ)はじきに花開きそうですし、
雪柳(ユキヤナギ)は蕾が開き始めました。
もう、いつ春に呼ばれても大丈夫そうですね。
番外編、畑周りの風景です。
巻かず終いで放っておいた白菜にも花が咲きました。
小松菜も花開きそうです。
こうして見ると、みんなアブラナ科、菜の花の仲間だとわかります。
蕗の薹(フキノトウ)も放置していたら、小さな小さな花が満開です!
余談ですが、、、。
野蒜(ノビル)かと思い、卵かけご飯に併せて見ようとしましたが、味が違います。
美味しくありません。どうやら違ったようです。妻に話したら、毒のある水仙の
根だと大変だということで、暫く様子を見ましたが何ともなく済みました。
素人が安易に手を出すのは危ういことだと再認識、くわばらくわばら、でした。
それにしても、相変わらず毒味役にならない私の胃袋でした。ちゃんちゃん。
2018.03.01
梅と桜~加速する『春めき』
あれもこれも担当の千葉です。
暦が春に切り替わってはや十日。記録的な寒気によって甚大な雪害をこうむら
れた東北・北陸・西日本の方々にはお見舞いを申し上げます。
本州でも有数の温暖で穏やかな気候の静岡県でも、先月後半からかなり気温が
低い日が続いています。が、自然は来るべき時に向かって着実に準備を進めて
いるようです。
週末に仕事で熱海に出たついでに、熱海梅園と糸川を駆け足で廻って来ました。
一足早く、寒さを吹き飛ばして春爛漫の景色を皆様にお届け致します。
熱海梅園は梅祭り(3月4日まで)の真っ最中。この期間は梅園の入場券で
隣接の澤田政廣美術館も入場できました。
早咲きの梅は八分・九分咲きで目を楽しませてくれています。
一方で遅咲きの梅たちはまだまだ一、二分咲きといったところでしょうか。
まだまだ見頃は続きますね。
蝋梅(ロウバイ)はクスノキ目ロウバイ科で、バラ目バラ科の梅や桜とは
異なるのですが、ちょうど梅と開花の時期が近くてまるで黄色い梅のよう
です。梅園にも紅・白・黄のトリコロールがありました。
熱海の中心街を流れる糸川沿いに、熱海桜が植えられており、今が真っ盛り
です。
ピンボケになってしまいましたが、人間を怖がらずメジロが桜の蜜を懸命に
吸っています。
1月に開花する熱海桜は、沖縄のカンヒザクラとヤマザクラの自然交配種との
ことで、沖縄のカンヒザクラと並んで日本で最も早く咲く桜と言われています。
熱海桜の素晴らしさに加えて、ちょっとしたオブジェが可愛らしい糸川でした。
2018.02.27
I様邸が上棟しました
新築とリフォーム担当の花崎です。
先月「地鎮祭」でご紹介した伊豆の国市のI様邸が上棟しました。
内部の断熱材の吹付けも終わりました。
3月4日(日)まで予約制にて構造見学会を開催いたします。
ぜひ高性能な断熱材と強度・耐久性を備えた構造体をご覧ください。
おまけ
先日友人と東京へ行った時に、沼津マルコへ行って来ました。
もう厨房にあのおじちゃんは居ないけど、
地元民の思いも込めて頑張ってほしいです!
2018.02.26
我が家の春の進捗報告
あれもこれも担当の千葉です。
2月もいよいよ残すところ僅か。3月ともなると一気に景色も気分も春めきます。
そんな直前の、工事進捗報告ならぬ春の進捗報告です。
我が家の遅咲きの梅もだいぶ開花が進んで来ました。
何年か前にお隣のお師匠様に戴いたリュウキンカ(立金花)が今、鮮やかです。
ユキヤナギ(雪柳)の小さな小さな芽や、
ボタン(牡丹)の芽は、まだまだ時間が掛りそうですが、
モクレン(木蓮)の芽はずいぶんと膨らんで、割れる寸前ですし、
ヒイラギナンテン(柊南天)は黄色の花が開き始めました!
例年より1~2週間遅いものもありますが、花々たちは、春に向けて準備
万端、といったところのようです。
我が家の今年の特記事項。例年は既に散ってしまっている時期なのに、
今年のワビスケ(侘助)は咲き始めた暮れからふた月以上にわたって
目を楽しませてくれています。寒さの為に開花の遅くなった花々の分
まで頑張ってくれているのですね。
これからは春めくにつれて気温の変化が激しくなって来る時期です。
どうぞご自愛下さい。
おまけ・食卓に登らず収穫時期を失してしまった菜の花です。
2018.02.23
鎌倉の『鶴亀石』
あれもこれも担当の千葉です。
今日はちょっと気になった面白いものをご紹介します。
鎌倉は鶴岡八幡宮の参道、若宮大路・段葛沿いにある豊島屋さんで見つけた
お菓子『鶴亀石』。豊島屋さんは鎌倉土産の定番『鳩サブレー』で有名な老舗
のお菓子屋さんですね。
写真では大きさが判り難く恐縮ですが、凡そ直径が15㎝前後もある、とても
大きなお饅頭なんです(お値段も折箱入り2個セットで5,832円!)。
お饅頭の中にお饅頭があるので、『子持ち饅頭』とも言われます。とても縁起の
良いお菓子で、お祝い事にお贈りするのに向いていそうですね。
写真の木札に『嘉祥菓子』とあったのでWikiで調べてみると、古くは宮中で、
下っては武家の社会で6月16日にお菓子を贈る風習を『嘉祥(かじょう)』また
は『嘉定』と言ったそうです。中国の中秋節に『月餅』を贈り合うようなもので
しょうか。
豊島屋さんが、この『嘉祥菓子』、『子持ち饅頭』を『鶴亀石』と名付けたのは
鎌倉ならではのことで、鶴岡八幡宮の中、源頼朝を祭った白旗神社の手前にある
パワースポット『鶴亀石』に似ているからでしょう。
名前の由来は、お水を掛けて磨くと鶴と亀の文様が浮かび上がると言われて
いるからだそうです。鶴と亀、こちらもとても縁起の良い石ですね。
«
1
…
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
…
130
»
ACCESS
読書は好きで、常時本を持ち歩く癖が付いてしまいましたが、読み方は極めて
大雑把、何かしら記憶のどこか、心の片隅にでも蓄積されていれば良いという
思いで雑然と読み流しています。暫くするとその内容どころか読んだことさえ
忘れてしまうことも。その意味で、読者の皆様には退屈でご迷惑かとも恐縮し
つつ、ブログに読書録なるものを記してみるのは自分にとって有益かも知れない
と思い、始めてみました。皆様のご寛恕を請うところです。
徒然なるままに読み散らす本の中から今回取り上げるのは、平野啓一郎著『マチネ
の終わりに』(毎日新聞出版)。
毎日新聞の連載小説だったようです。新聞の広告を見て図書館で借りてみました。
だって、『結婚した相手は、人生最愛の人ですか?』とか、『恋の仕方を忘れた
貴方に贈る、せつなすぎる大人の恋愛小説』なんて随分と挑発的なコピーに触手が
動きました。
世界的なクラッシック・ギタリストの蒔野聡史、38歳。完璧な中に唯一足り
ないもの、未来。スランプから演奏をやめ長い沈黙に。方やクロアチア人映画
監督を父に持つ記者、小峰洋子、40歳。イラクでの取材で自爆テロに合う。
お互いに抗しきれないほど惹かれ合う二人は、それぞれが芸術的スランプと、
自爆テロのPTSDに苦しんでいた。救いを求めて会おうとした正にその時に、
蒔野を慕うマネージャーの三谷の策略によって二人の人生は行き違ってしまう。
『虚構のお陰で書かずに済ませられる秘密がある一方で、虚構をまとわせる
ことでしか書けない秘密もある。』なんて素敵な文章が鏤められていますし、
二人が初めて会った瞬間から、たった二度の逢瀬で抗し難く愛し合うように
なる心理描写や展開は筆力があって惹き込まれましたが、三谷の嫉妬で別々の
暮らしを始めた頃からの展開は少し冗長で退屈しました。それでも、音楽への
造詣、民族紛争への造詣に裏付けられた厚みのある優れた小説だと思います。
『人はただ、あの人に愛されるために美しくありたい、快活でありたいと切々
と夢見ることを忘れてしまう。しかし、あの人に値する存在でありたいと願わ
ないとするなら、恋とは一体、何だろうか?』
広告のコピーが言うように、忘れてしまった恋の仕方を思い起こさせるのでは
なく、恋をするエネルギーを失ってしまっていることを悟らせるための小説で
した。まさに『愛とは弛緩した恋』ということでしょうか。むしろこの本の主
張は、自由意思による未来への希望という辺りにあるのではないかと感じます。
『人は、変えられるものは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未
来は常に過去を変えているんです。・・・・最後に名残惜しく交わした眼差し
が、殊更に「繊細で、感じやすい」記憶として残った。それは、絶え間なく過
去の下流へと向かう時の早瀬のただ中で、静かに孤独な光を放っていた。彼方
には海のように広がる忘却!その手前で、二人は未来に傷つく度に、繰り返し、
この夜の闇に抱かれながら、見つめ合うことになる。』
『自由意志というのは、未来に対してはなくてはならない希望だ。自分には、
何かが出来るはずだと、人間は信じる必要がある。だからこそ、過去に対して
は後悔となる。何か出来たはずではなかったか、と。運命論の方が、慰めに
なることもある。』
それぞれが離婚をし、お互いに惹かれ求め合いながらも運命の糸は交差せず
何度も何度もじらされて、、、。何年後かのコンサート。『それでも、せめて
このコンサートが終わるまでは、彼への愛に留まっていたかった。これまで
たった三度しか会ったことがなく、しかも、人生で最も深く愛した人。・・・
音楽が駆けてゆく。このひとときが永遠に続くことを彼女は願った。』
そして、マチネの終わりに演奏した曲は・・・。