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2016.02.09
シリーズ・新聞記事より~乙女なおじさん?
あれもこれも担当の千葉です。
新聞というのはお堅いイメージが付きまといます。そりゃ週刊誌やテレビの民放に比べ
れば遙かにお堅いのでしょうが、文化欄などを中心に、結構楽しい記事も見受けられ
ます。最近の新聞からそんな記事を幾つか抜き出してみました。
まずは1月20日の日経新聞より、芥川賞・直木賞発表の記事。滝口悠生氏の『死んで
いない者』と本谷有希子氏の『異類婚姻譚』が芥川賞に、青山文平氏の『つまをめとらば』
が直木賞に選ばれました。本谷氏の小説は、2006年から09年にかけて数冊読みました。
歳はまだ36歳ということですが、新人というよりはもうかなりのベテランですね。
そんな記事のほんの2日前に、同じ日経新聞に面白い記事がありました。
文学賞受賞が作者に及ぼす健康効果について。社会的地位の健康効果に関する研究
の中で、芥川賞・直木賞の受賞が余命に与える影響を分析したとの記事です。ノーベル
化学賞・物理賞の余命効果はプラス1.6年。アカデミー脚本賞はマイナス3.6年。芥川
賞はプラス3.3年で直木賞は逆にマイナス3.3年。若手純文学の登竜門たる芥川賞の
ように、未だ若く経済的地位が確立されていない時の受賞は余命にプラスの効果があり、
売れっ子の大衆文学作家が多い直木賞受賞者などは、心理的ストレスが増えるからとの
分析がされているようですが、いささか強引な分析に聞こえます。
日経新聞の朝刊最終面は、 なかなか面白い紙面です。ひと月でひとり、各界の著名人
の自伝連載の『私の履歴書』は有名ですし、新聞小説もこの最終面にあります。しかし、
白眉は文化欄の寄稿記事ではないかと思います。このひと月でもかなり楽しい記事が
掲載されました。
去年『流』で直木賞を受賞した東山彰良氏の『役立たずたちの道』。お気に入りのオー
ストラリア出身のロック・ミュージシャンのリック・スプリングフィールド(懐かしい!)の
アルバム・タイトルの『TAO』が実はタオリズム、つまり道教・老荘思想から来ているとの
導入に続いて、老荘思想の例え話やオスカー・ワイルドの言を引いて、『無用の用』に
ついて論じています。芸術などのように役に立たないからこそ純粋に他人の心を打つ
ものもあるのだと。
その一週間後くらいには、3年ほど前に『爪と目』で芥川賞を受賞した藤野可織氏の
寄稿もありました。ネットの検索の便利さから始まり、ネットを通して同じことを感じ・
考えている人が自分の他にもいることが判り、ふと人は多くの他人と繋がっているような
錯覚を起こしたが、やはり自分の脳は自分一人だけしかアクセスできず、そればかりか、
あらゆる脳が孤立しているという事実に立ち返るもの。
更にその一週間後には、2年前に『昭和の犬』で直木賞を受賞した姫野カオルコ氏の
『舞姫のユーウツ』が掲載されました。『いい感じで日経新聞片手に御食事中なら、
お願いします。どうか、この欄を読むのはおやめ下さい。』と始まるこの寄稿の要約は
さし控えるとして、公共の場での『はしたなさ』への異議申立は、この作家の身上である
ユーモアに実に富んでいました。
この欄の寄稿者は文学者ばかりではありません。私の趣味で文学者のものの紹介が
多いだけで、色々な文化人の寄稿があります。主婦だった方の趣味が高じて絵双六の
研究者になった方のものも、今まで知らなかった世界を紹介してくれました。
デビッド・ボウイやグレン・フライ、モーリス・ホワイトと、 先月から今月に掛けて、私の
青春時代の憧れのスター・ミュージシャン達の逝去の報が続きました。なんと、お堅い
はずの日経新聞(最終面)に、『あの』渋谷陽一氏の追悼記が掲載されました。伝説的
なロック評論家で、中学生の頃は憧れて私も音楽評論家になりたいと夢見たことのある
方です。評判が良くなかったために買わないでいたデビッド・ボウイの最新作(遺作)を、
この追悼記を読んで取り寄せてみました。
うーむ、メロディ・ラインが綺麗でポップスセンス旺盛なボウイとは随分とかけ離れた
印象のアルバムでした。
最後は、最終面ではありませんが、面白い記事をご紹介しましょう。
『ヨガやバレエ、フラダンスなどに挑戦する中年男性(乙女なおじさん)が増えている』
のだそうです。『バレエシューズを履き、白いステテコ姿もいる。』『腰みの姿で音楽に
合わせ、腰を柔らかく振りながらステップを刻んでいた。』
先の姫野カオルコ氏の記事ではありませんが、どうぞ、公衆の面前ではご遠慮を
戴ければ、と願うばかりです。
2016.02.05
アマリリス開花の後日譚
あれもこれも担当の千葉です。
暮から水をやり出して、ちょうどお正月に合わせて咲いてくれたアマリリスについてお知
らせしたのが1月の半ばでした。 http://www.szki.co.jp/blog/archives/5913
大きな緑の蕾の中には4つの蕾が隠されていて、それぞれが大輪の花をつけてくれました。
花は2週間ほど華やかさを振り撒いて楽しませてくれた後、萎れてしまいました。萎れた花を
摘みとると、葉っぱになるとばかり思っていた芽が蕾を持った立派な茎となって又もやニョキ
ニョキと伸び出したではありませんか。
更に古い茎を切り取り、新しい蕾に栄養を集中させます。
最初の大輪が萎れてまた2週間後に、再び4つの大輪の花が咲きました。
また2週間ほど華やかさを楽しめそうです。
そして密かに期待しているのは、2本目の茎の根元にある葉っぱが、3本目の茎になって
くれるのではないかということですが、2匹目ならぬ3匹目のドジョウを期待するのはいささか
欲張り過ぎですね。
2016.01.27
シリーズ・おやっ?ちょっと目を惹く粋な奴~三椏と開運竹
あれもこれも担当の千葉です。
あれやこれや忙しくしている内に、二十四節気の一年の最後、大寒も早一週間、来週
には節分・立春です。暮れからお正月に掛けて随分暖かい日が続く珍しい年だなと思
っていた矢先に、先週末からは近年類を見ないような寒波に襲われ、沖縄・九州では
記録的な降雪・積雪を観測することとなりました。いよいよもって珍しい年の始まりです。
そんな年の始まりに目にした、面白い植物を2種。
樹皮が和紙の原料となる、三椏(みつまた)です。判り難いので、もう少し近寄って
見ました。
名前の由来ともなった、悉く枝が三つの又に分かれているのが見えるでしょうか。
ちょうど開花前の蕾の状態だったので、花の咲いた様子をネットから借りました。
ご覧のように、この中国原産のジンチョウゲ科の三椏は、花が葉よりも先に咲く
のが特徴です。
先日、広大な敷地の手入れも殆ど自分でするという庭木好きの友人が我が家に来た
時に、庭に見える芙蓉の株の冬の枯れ姿を見て、あれは三椏かと聞かれました。
確かに、遠目には開花前のミツマタと冬枯れの芙蓉は似ていますね。
この先はウィキからの受け売りですが、枝が三つに分岐することから、三椏の他にも、
三又、三枝とも書くそうです。春の訪れを待ちかねたように一斉に咲く淡い黄色の花を、
万葉歌人は、サキサク、サキクサと詠んだそうですが、これが三枝(サエグサ・サイグサ)
という姓の起源だとも言われているようです。
また、和紙の原料としてはミツマタと並んで、コウゾやガンピが知られていますが、ミツ
マタが和紙の原料として使われていたという文字としての記録は、ずっと遅く、16世紀
末のことで、それは何と1598年(慶長3年)に、将軍となる前の徳川家康から伊豆は修
善寺の製紙工の文左右衛門に、ミツマタの使用を許可した黒印状(大名が発行する
公文書)が最初だと言われています。今、修善寺のある伊豆市では和紙の紙漉きで
まち興しをという運動がされていますが、なるほど合点が行きました。
次はとても変わった植物です。
くるくるっ、と螺旋を巻いている竹のようなものがお判りでしょうか。
聞いてみたら、ミリオン・バンブーという名前だとのこと、これもネットで調べてみました。
ここより先はまたまたネットからの受け売りです。
アフリカ原産のリュウゼツラン科で、正式名はドラセナ。サンデリアーナは別名。葉を
全てむしり取ってしまった後の幹が、竹のように見えることから、ミリオン・バンブーや
ラッキー・バンブーとも言い、中国・台湾では縁起の良い植物として、富貴竹とか開運
竹とも呼ばれているとのことです。
どうも、放っておいてもこのようにクルクルッと育つのではなく、人為的に螺旋に
矯正しているのでしょう。下のように編んだようなものまで売られているようです。
なお、竹はイネ科です。
2016.01.20
シリーズ・徒然読書録~中脇初枝著『みなそこ』・小出正吾著『逢う魔が時』
あれもこれも担当の千葉です。
読書は好きで、常時本を持ち歩く癖が付いてしまいましたが、読み方は極めて大雑把、
何かしらからだのどこかに蓄積されていれば良いという思いで、雑然と読み流します。
その意味で、読者の皆様には退屈でご迷惑とも恐縮しつつ、ブログに読書録なる
ものを記してみるのは自分にとって有益かも知れないと思い、始めて見ました。皆様
のご寛恕を請うところです。
徒然なるままに読み散らす本の中からご紹介するのは、今回は中脇初枝著『みなそこ』、
新潮社刊。
四国の過疎化が進む山里の故郷『ひかげ』を出て行った小さな子連れの主人公、
『さわ』の里帰り。
望み通りに、橋を渡って、『ひかげ』を出て行ったのに、いろんなことを諦めてきた。
自分の腕の中で安心し切る乳飲み子ができると、好き合った者同志二人切りの時
のようには男を愛せない。それでいて生まれ育った『ひかげ』の笑顔に満ちた食卓の
家族に囲まれれば、『それはそれで幸せ。それこそが幸せ。』『いやなことは先延ばし。
のばした挙げ句に先に命のほうが尽きてしまっても、それはそれで幸せ。それこそが
幸せ。』
『ひかげ』の名物行事、女郎蜘蛛相撲のために捕まえられた蜘蛛は、『どこまでだって
逃げられるのに、逃げようとしない。連れてこられた庭の中で、自慢げに巣を張る。・・・
自分の庭を離れたら、もう、蜘蛛の区別はつかない。そして蜘蛛は、自分が捨てられた
ことにさえ気づかない。捨てられた場所で、不平も言わずに巣を張る。』
『取り返しのつかないことがなんでこんなに多いんだろう。そう思って、すぐに打ち消した。
取り返しのつかないことがあるんじゃなくて、取り返しのつくことなんてないのだった。なに
ひとつ。』
物語の中で、『ひかげ』と外部を分ける象徴とされる橋が、平時は川面の上にあるが、
洪水時には『水底(みなそこ)』に沈んでしまう『沈下橋』(洪水時でも沈まないのが
抜水橋と言うのだそうだ)。沈下橋ではないのに、なぜかこの小説を読んでいる間、
我が三島出身の著名な児童文学者・小出正吾先生の小品、『逢う魔が時』を想い出し
ていました。『逢う魔が時』に出て来るのは、水量の多い三島を流れる小川に掛る、
水面すれすれの欄干のない橋。普段は何ともない流れなのに、ひとたび流されると
しばらく下流の淀みまで流されてしまう(『河童に尻子玉を抜かれる』)橋。
小学生の頃、水泉園(白滝公園)で水遊びした帰りに、梅花藻がたなびく水上(みな
かみ)の桜川を、浦島さんまで泳いで帰りました。水は身を切るほど冷たく、長くは
浸かっていられないために、何度も何度も桜川に掛る小さな橋によじ登っては甲羅
干しをしました。水量が多く、道路面ぎりぎりに水面があったため、容易によじ登れた
記憶があります。
最後は水の都・三島の自慢となってしまい、失礼致しました。
2016.01.16
アマリリス開花
あれもこれも担当の千葉です。
七草を過ぎ、成人式も終わったことから、そろそろお正月気分ともお別れですね。今年の
お正月はことのほか穏やかで暖かな日が続きました。
1月も中旬になって富士山に雪が殆どないのも珍しいことですね。また、暖かさに
多くの花々の開花が早いようです。
ただ、気象予報に寄れば、明日から日本各地で気温が下がり、雪になる地域も
多くなるようです。大学入試センター試験の受験生に影響が出ずに、日頃の努力
の成果が十分に発揮できることを祈念致します。皆様もどうぞご自愛下さい。
さて、今日はご近所様から戴いた『アマリリス』をご紹介します。
箱に入った鉢に球根が据えられており、少しの水をやっていると先に大きな蕾を
付けた茎がニョロニョロと伸びて行きます。輸入物で、花の名前が『ポポフ』という
のか、会社名なのか判然としませんがどうぞご容赦下さい。
暮も押し詰まった晦日にとうとう蕾が割れ、大きな花が開き出しました。
翌日の大晦日には二つ目の花が咲き、
お正月にはとうとう四つの大きな花が咲きました。 緑の蕾の中には実は4つの
蕾が隠されており、それが全て開花したのです。一つの花の大きさは大人の
男性の掌を広げたくらいあります。
先日縁側にあるアマリリスのそばで、我が家の猫2匹が日向ぼっこをしていました。
尻尾を除いて動きが良く『シンクロ』していました。
2016.01.12
「金のなる木」に花が咲いた!
法人チームの横山です。
先日、遊びに来た妹が、「金のなる木に花が咲いててすごいね!」とのこと。
おふくろが育てているのでまったく気が付きませんでした。
なかなか咲かない?珍しいとのことなので調べてみました。
「金のなる木」は「花月」、「華花月」などの俗名で、南アフリカのケープ州南部からナタール州
にかけての沿岸地域が原産地で、初心者でも比較的育てやすい植物だそうです。
日本に伝わったのは昭和初期と言われていて、「一攫千金」「富」「幸運を招く」「不老長寿」
という縁起の良い花言葉です。
11月から2月に白やピンクの小さな星形の花を咲かせます。
(こちらが自宅の「金のなる木」の花です。)
自宅の木は初めて花が咲いたようで、おふくろは何か良いことがあるのではと喜んでいます。
まだ数個の花しか咲いていないので、これから満開になるのかな?楽しみです。
花をはじめ、身近なことにもっと興味をもたなきゃと思いました。
(何か良いことあるかなぁ~)
2016.01.08
美術展2題~ルオー展とプラド美術館展
あれもこれも担当の千葉です。
先月のことですが、東京で二つの美術展を見る機会がありました。さすが都会は
沢山素敵な美術展が開催されていて羨ましい限りです。
一つ目は、帝劇のビルの9階にある出光美術館での『ジョルジュ・ルオー展』。昨年の
うちに終了してしまったため、『今更!』とのお叱りも受けてしまいそうですが・・・。
『出光』と言えば、本屋大賞を受賞し、今年映画も公開される百田尚樹氏の小説、『海賊
と呼ばれた男』のモデルとなった企業ですね。
この出光美術館は、9階でエレベーターを降りたところから感動モノです。型枠の中に
砂土などを入れて突き固めて行く『築地塀(ついじべい)』にまず目を奪われてしまい
ます。得も言われぬ味わいですよね。当社で増築させて戴いた『沼津倶楽部』さんの
宿泊棟で当社もチャレンジしました。また、建て替えられた日本平ホテルさんの解放感
一杯の広いロビーにも築地塀が使われていて素敵です。
ジョルジュ・ルオー(1871-1958)は、ステンドグラス職人から画家として独立
しましたが、彼の画業の初期にあたる時期には、第1次世界大戦の前後にあたり、
社会の矛盾を鋭く抉るような画題が多く見られます。貧しさからモデルを雇う余裕が
なく、娼婦を部屋に招き暖と休憩をとらせる代わりにモデルとなってもらった、との
説明書きもありました。この時期の『ミセレーレ』と呼ばれる銅版画集で名を上げます。
そして中学の美術の教科書以来お馴染みの、これぞルオーとも言うべき宗教画
は、父親の死と第1次大戦後の混沌とした社会の中で取り組んだ連作油彩画の
『受難』シリーズに多く見られます。82点の木版挿絵用の原本を、1年余りの短い
間に油彩に仕上げたものですが、この過程でルオーの特徴ともなった絵具を盛り
上げる手法『マティエール』が確立されたと説明がありました。
画業の後期・晩年にはこのマティエールは更に磨きがかかり、下の左側の絵などは
絵具の厚みが優に1センチくらいありました。
題に『洋子/Yoko』とあって見てみると、モデルは日本人で、ルオーの友人であり
ルオーの絵のコレクターでもある福島繁太郎の娘さんだそうです。日本とも浅からぬ
縁があるのですね。
どんな素材に描いてあるのか見て行ったところ、驚いたことに、水彩も油彩もグワッシュ
も、殆どが紙に描かれキャンバスで裏打ちされたものでした。また、陶器の絵付けをした
ものも展示されており、これもまさに『ルオー』でした。
見終わってロビーに出ると大都会の夜景を楽しめるラウンジ。なんとも素敵な美術館
です。
美術館を出ると、階下にはバカラ・ショップ。
図々しく中に入って目の保養をさせて戴きました。さらに嬉しいことにバカラ・グラス
でカクテルが飲めるバカラ・バーまで!絵に、築地塀に、夜景に、バカラにと、何重
にも楽しませて戴きました。
もう一つは三菱一号館美術館5周年記念の『プラド美術館展』。こちらは今月末の
日曜日まで開催中です。
なんと私がポスターに登場?
実はこんな楽しい仕掛けでした。
プラド美術館の収蔵品は、スペイン・ハプスブルク家はじめ、歴代スペイン王の財宝
が中心となっています。ベラスケス、グレコ、ゴヤと言ったスペインが誇る画家の他に、
ハプスブルク朝・神聖ローマ帝国皇帝の頃はオランダ・フランドル地方も領地だった
ことからルーベンスまで含まれています。今回は14世紀から19世紀までの『小品』を
中心に時代順に展示されていました。またしても何に描かれてあるのか見ていったところ、
油彩にしてもテンペラにしても最初は板に描かれていましたが、16世紀後半になって
キャンバスが登場します。そしてそれはやはりイタリアからでした。
まだ月末まで開催中ですので、栄光のスペインの時代の素敵な絵たちをご覧に
足をお運びになられてみてはいかがでしょう。
2016.01.04
新しい年のスタートです
あれもこれも担当の千葉です。
どちらさまも恙なく新しい年をお迎えになられたことと存じます。旧年中は大変ご厚誼を
賜りありがとうございました。本年もどうぞ一層のご声援を戴けますようお願い申し上げ
ます。
ここ三島は暖かくとても穏やかな三が日でした。喪中につき、お年賀やお正月飾り
を控えて迎えたお正月ですが、例年の如く老いた親の許に家族が集まりました。
姉夫婦と暮らす老父の許には子供三家族が集まり賑やかな一晩を過ごします。父に
とって孫の二人目の結婚が決まったとの報告もあり、遠くないうちに4代が顔を揃える
ことになりそうです。
この恒例の集まり、例年は三家族が『お年賀』を持ち寄るのですが、今年は『お土産』
に代えさせて貰いました。当家からは例年の生姜糖に代えて今年は富山の銘舗、
『五郎丸屋』さんの『薄氷(うすごおり)』と『T五(てぃーご)』。
ラグビー・ワールドカップで大活躍の五郎丸選手の名前と重なることから改めて注目
を浴び、江戸時代以来の銘菓『薄氷』をアレンジした『T五』の美味しさ・可愛らしさが
ブレイク中だとのこと。
田んぼに張る薄氷のような銘菓は、メレンゲの薄い生地に砂糖が塗られたもの
ですが、新しい『T五』も、これに桜(塩味)、抹茶(苦味)、和三盆(甘味)、柚子(酸
味)、胡麻(滋味)の五種の色合い(Tone)、五種の味わい(Taste)を付けた新商品
です。(どちらもとても壊れやすいため、箱の中で綿に挟まれています。)
皆でお茶を飲むために、兄が『たねや』さんの上生菓子を持ってきてくれるのも恒例
行事。そのたねやさんの『おまけ』が良い初夢をみるための宝船の絵。枕の下に入
れて寝るのですが、さて、初夢というのはいつの日の夜に見るものなのでしょうか。
古くは立春・節分の夜、明け方に見る夢だったそうですが、江戸の頃は正月二日の
夜に見る夢のことだったとも聞きます。現代では元旦の夜に見る夢というのが多い
ようです。
皆様の初夢は縁起の良いものだったでしょうか?当社は本日から仕事初めとなります。
皆様にとりましてこの一年がどうぞ素敵な一年となりますように。
2015.12.31
暮の庭から~良いお年をお迎え下さい
あれもこれも担当の千葉です。
クリスマスの頃に、老義父母の許に娘三家族が集まっていたのですが、孫たちが社会人
や大学生となって三島を離れて行くと、なかなか全員の都合が付かず、今年義母の許に
孫4人を含めて全員集合できたのは暮れも押し詰まった晦日。恒例のロースト・ビーフの
会が開けました。
親が老い、孫が育つに従って、こうした会は孫たちのための集まりから老いた親の
ための集まりになってくるものですね。今年は義父を亡くし、義母も寂しい思いをして
きましたが、多くの家族に囲まれて嬉しそうでした。物置から引っ張り出してきた30年
物のワインが彩りを添えてくれました。
庭では、新春を迎えるいつもの花々。侘助や山茶花、
色とりどりの南天、千両、万両。
それらに加えて、今年の冬は暖かいためか、梅の蕾にはもうほころび始めたものが
ありますし、
春先まで待てずに薔薇も開花してしまいました。
庭の花や戴いた花々を挿し、家の中も華やぎました。
一年のご愛顧、誠にありがとうございました。どちら様も良いお年をお迎え下さい。
そして明くる年も、一層のご声援を賜りますよう、お願い申し上げます。
あれもこれも担当の千葉です。
2015.12.29
ドット・ツリー修善寺プロジェクト続報
法人チームの横山です。
弊社は今日が仕事納めとなります。
今年も残り数日となりました。
しっかりと締めくくりたいと思います。
少し前になりますが、住戸棟に内部の階段が出来ました。
だんだん形になってきて完成が楽しみです!
住戸棟とアネックス棟の間の通路が良い感じの路地になっています。
来年3月に完成の見学会を予定しています。
また近況をアップしますので見てください。
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ACCESS
新聞というのはお堅いイメージが付きまといます。そりゃ週刊誌やテレビの民放に比べ
れば遙かにお堅いのでしょうが、文化欄などを中心に、結構楽しい記事も見受けられ
ます。最近の新聞からそんな記事を幾つか抜き出してみました。
まずは1月20日の日経新聞より、芥川賞・直木賞発表の記事。滝口悠生氏の『死んで
いない者』と本谷有希子氏の『異類婚姻譚』が芥川賞に、青山文平氏の『つまをめとらば』
が直木賞に選ばれました。本谷氏の小説は、2006年から09年にかけて数冊読みました。
歳はまだ36歳ということですが、新人というよりはもうかなりのベテランですね。
そんな記事のほんの2日前に、同じ日経新聞に面白い記事がありました。
文学賞受賞が作者に及ぼす健康効果について。社会的地位の健康効果に関する研究
の中で、芥川賞・直木賞の受賞が余命に与える影響を分析したとの記事です。ノーベル
化学賞・物理賞の余命効果はプラス1.6年。アカデミー脚本賞はマイナス3.6年。芥川
賞はプラス3.3年で直木賞は逆にマイナス3.3年。若手純文学の登竜門たる芥川賞の
ように、未だ若く経済的地位が確立されていない時の受賞は余命にプラスの効果があり、
売れっ子の大衆文学作家が多い直木賞受賞者などは、心理的ストレスが増えるからとの
分析がされているようですが、いささか強引な分析に聞こえます。
日経新聞の朝刊最終面は、 なかなか面白い紙面です。ひと月でひとり、各界の著名人
の自伝連載の『私の履歴書』は有名ですし、新聞小説もこの最終面にあります。しかし、
白眉は文化欄の寄稿記事ではないかと思います。このひと月でもかなり楽しい記事が
掲載されました。
去年『流』で直木賞を受賞した東山彰良氏の『役立たずたちの道』。お気に入りのオー
ストラリア出身のロック・ミュージシャンのリック・スプリングフィールド(懐かしい!)の
アルバム・タイトルの『TAO』が実はタオリズム、つまり道教・老荘思想から来ているとの
導入に続いて、老荘思想の例え話やオスカー・ワイルドの言を引いて、『無用の用』に
ついて論じています。芸術などのように役に立たないからこそ純粋に他人の心を打つ
ものもあるのだと。
その一週間後くらいには、3年ほど前に『爪と目』で芥川賞を受賞した藤野可織氏の
寄稿もありました。ネットの検索の便利さから始まり、ネットを通して同じことを感じ・
考えている人が自分の他にもいることが判り、ふと人は多くの他人と繋がっているような
錯覚を起こしたが、やはり自分の脳は自分一人だけしかアクセスできず、そればかりか、
あらゆる脳が孤立しているという事実に立ち返るもの。
更にその一週間後には、2年前に『昭和の犬』で直木賞を受賞した姫野カオルコ氏の
『舞姫のユーウツ』が掲載されました。『いい感じで日経新聞片手に御食事中なら、
お願いします。どうか、この欄を読むのはおやめ下さい。』と始まるこの寄稿の要約は
さし控えるとして、公共の場での『はしたなさ』への異議申立は、この作家の身上である
ユーモアに実に富んでいました。
この欄の寄稿者は文学者ばかりではありません。私の趣味で文学者のものの紹介が
多いだけで、色々な文化人の寄稿があります。主婦だった方の趣味が高じて絵双六の
研究者になった方のものも、今まで知らなかった世界を紹介してくれました。
デビッド・ボウイやグレン・フライ、モーリス・ホワイトと、 先月から今月に掛けて、私の
青春時代の憧れのスター・ミュージシャン達の逝去の報が続きました。なんと、お堅い
はずの日経新聞(最終面)に、『あの』渋谷陽一氏の追悼記が掲載されました。伝説的
なロック評論家で、中学生の頃は憧れて私も音楽評論家になりたいと夢見たことのある
方です。評判が良くなかったために買わないでいたデビッド・ボウイの最新作(遺作)を、
この追悼記を読んで取り寄せてみました。
うーむ、メロディ・ラインが綺麗でポップスセンス旺盛なボウイとは随分とかけ離れた
印象のアルバムでした。
最後は、最終面ではありませんが、面白い記事をご紹介しましょう。
『ヨガやバレエ、フラダンスなどに挑戦する中年男性(乙女なおじさん)が増えている』
のだそうです。『バレエシューズを履き、白いステテコ姿もいる。』『腰みの姿で音楽に
合わせ、腰を柔らかく振りながらステップを刻んでいた。』
先の姫野カオルコ氏の記事ではありませんが、どうぞ、公衆の面前ではご遠慮を
戴ければ、と願うばかりです。