2012.07.22
映画『ふるさとがえり』
あれもこれも担当の千葉です。

 

映画『ふるさとがえり』を三島市民文化会館(ゆうゆうホール)で

見てきました。もともとは五つの市町村が合併した岐阜県恵那市

の活性化のために企画され創られたそうです。そのため映画の

舞台は恵那。市民5万6千人が参加したと聞きました。美しい自然

と昔ながらの建物も素敵です。三島在住の方で、林弘樹監督の

友人でもある方が中心となって三島での上映会を実現させました。

 

少年時代を恵那で過ごした主人公が東京での夢を一旦諦めて

地元に戻って来ます。少年時代のままに自分たちの故郷を守ろ

うと奮闘する仲間との確執と和解、そして再び夢を叶えるために

東京へ。その夢は故郷での経験を通して一回りスケールが大き

くなっていました。あまり詳しく書くと楽しみが減ってしまいますの

で大どんでん返しはとって置くとして、とても大切なことを考えさ

せ気付かされる映画で、涙が流れて仕方ありませんでした。



映画の中での台詞『故郷は選べるものではなく、故郷に自分は

選ばれるものだ』という言葉にはハッとしました。故郷はいつもそ

こにあり迎えて包んでくれるけど、その故郷を命懸けで守ってい

る人たちが沢山いることにも感銘しました。結局、故郷というのは、

土地や風景など自然そのものというよりも、家族や友人、仲間で

あり、その家族や仲間たちとの思い出なのだなと思いました。

その意味で、この映画が、被災地の多くの人々へのエールと

なっているのも頷けます。

 

上映の後に林監督が舞台挨拶で、この映画には未来を創ると

いう想いと仕掛けがちりばめられており、見る度に見方が変わ

るということを仰っておられました。また機会があれば見てみた

いものです。