2012.11.01
今日から霜月~カレンダーを捲る~技術者としての矜持
あれもこれも担当の千葉です。

 

早いもので今年もあとふた月を残すのみ。自席の両側にカレンダーがあり、

一つは当社のオリジナル・カレンダー。先代社長・創業者の鈴木菊三郎の

絵を使っています。



晩秋から冬に掛けての、もの寂しくもどこかピンと張り詰めた緊張感が

この季節らしいなと思います。先日、来年のカレンダーの絵柄も選び終

わり、先代もほっと一息。来年は色紙に水彩のシリーズとしてみました。

 

 



もう一つを捲るとアントニ・ガウディのサグラダ・ファミリア聖堂のライトアップ

写真。どこかクリスマスを思わせるような絵柄で、師走の慌しさもすぐそこま

で迫っているんだなと感じます。

 

クリスマスといえば、今キリスト教会の新築の現場が進行中です。クリスマス

に間に合わせて欲しいというお施主様の尤もなご要望にお応えして、なんとか

軌道に乗りました。先日内装段階に入った現場を見て来ました。礼拝堂から

バックヤードまでオープンにした時に、床板の目地が全て揃うようにと、監督

や職人さんたちが頑張っていました。



また、礼拝堂の十字架も、上部の3つのライトから投光されて出来る影が完全

なシンメトリーとなるように、レーザーを使って十字架の水平をとり、ライトの位

置や角度も念入りに調整していました。

 

戴いた建築のお仕事を『作品』と呼ぶ、技術者としての矜持を、我が社員ながら

頼もしく、またありがたく思いました。

 

この建物は、法的には構造計算は必要がないのですが、多くの信者さんが集

まる柱の無い大きな空間を有していることから、敢えて構造計算をして、安全に

も万全な配慮をさせて戴きました。私どものような地方の建設会社にはとても珍

しいことなのですが、当社は伝統的に構造設計のスペシャリストを配置していて、

社内の謂わばお目付け役をしているからこその配慮でしたが、お施主様にもとて

も喜んで戴けました。