2013.01.18
緊急携帯食
総務三須です。

 

当社では現在、東海地震等の大災害に備え、事業継続計画(いわゆるBCP)を策定しているところです。

その中で、先日、災害時に備え常備しておく「緊急携帯食」のご提案がありました。

 

今回ご提案いただきましたのは、「THE PAD」という商品。

PADとは、Package Against Disaster の略で、直訳すると「災害に備えたパッケージ」ということでしょうか。



ビニール製の袋に密封されており、水害時にも水に浮く設定とのことです。

倉庫などに常備するだけでなく、オフィスや学校の机の横にも掛けておいて、いつでも持ち出せるような形になっています。車の中に置いておくというのもひとつの方法とのこと(夏の炎天下でも大丈夫だそうです)。

この商品は、焼津にあるTHE PAD inc.(ザ・パッド株式会社)という会社さんが作っております。

パッケージが英文ですが、これは数年前の中国の四川での大地震の経験から、世界的な販売を視野に入れて企画されたからとのことでした。



その後、我が国で発生した東日本大震災を受け、昨年発売されたそうです。

 

中身はこんな感じ。

 



右から、助けを求めるための「笛」、「マッチ」、「ガム」、「一口羊羹」です。

ガムはリラックス効果はもちろん、歯磨きの代わりにもなるそうです。

実際に震災の際は、歯を磨けないことで、細菌により病気になってしまう方が多く見られたそうです。



これは、右から「スティックパン」、「クッキー」、「クランチバー」です。

 

さて、これは何でしょうか?



正解はコップでした。

 



お次は、鶏肉のリゾットです。リゾットは温かくないとおいしくないですよね。

これには温めるための発熱材が入っております。

この容器を立てて発熱材を入れ、レトルトパックのリゾットを入れた後に、水を注ぐだけで発熱します。

火を使いませんので、火事の心配がありません。

下の写真のような保温用の容器も入っており、ペットボトルの水を温めることもできます。



これらの食品は、2日間分を想定しているそうです。つまり、自治体等からの支援で物資が届くまでの間、各自が生き延びていくための量ということだそうです。

さて、いろいろと中身についてご説明しましたが、実は肝心なことがあります。

何が必要かも、もちろん大切なのですが、この商品の優れているなと思ったのは、その味です。普通のカンパンなどを想像していただければわかるのですが、非常食品というのは何か味気なく、必要な栄養は取れるかもしれませんが、食べても元気が出る気がしません。

この商品は、国内数箇所でハワイアンのレストラン(TONY’Sグループ。下記URLご参照ください)を経営されているシェフが企画したものだそうです。

http://www.widefuture.co.jp/tonys/info.html

ということで、味にもとてもこだわりを持って作っていらっしゃるとのことで、試食してみてビックリ。

レストランで出されるような本格的な味に仕上げてありました。

 

会社はもちろん、我が家にも常備しておきたいと思いました。みなさんも是非どうぞ。