2013.03.01
アメイジング!
花崎です

 

高校三年の時、角川映画のキャバレーという作品を観ました。

同年代の主人公がサックスで演奏するレフト・アローンという曲に感動し、

ジャズへの興味が一気に高まりました。

自分もジャズをやりたい。サックスが吹きたいと。

 

楽器店に並んでいたサックスは、とても輝いて見えました。

しかし、高校生の自分にとってはとても高価なものだということも知りました。

出来が悪いのに大学への進学を考えていたので、

親に相談することも出来ず、購入をあきらめました。

ちょっぴりほろ苦い思い出として当時の記憶に残りました。

 

一ヶ月ほど前のことです。

高校時代からの友人の娘がアルトサックスを吹いており、

彼女のソロ演奏を聴く機会に恵まれました。

今年芸大を受験する彼女。中学高校とサックスに打ち込み、

これからの人生もサックスを生業にしようとしている努力家さんです。

そんな彼女の演奏する姿に、当時の自分を重ね合わせていました。

やっぱりあの時サックスやりたかったな・・・

 

そんな折、先日お客様と打合せをしていた時に、

昔お子さんが使っていたアルトサックスを、

今は誰も使わないので誰かもらってくれないか。

とおっしゃったのです!

 

すごいタイミング!まさに奇跡です!!

 

私のそんな過去の事など知る由もなかったお客様ですが、

事情を説明したら快く譲ってくれました。

 

二十数年分の思いが今スタートします。

そしていつの日か、友人の娘とセッションをと夢が広がります。

 

きっとプロフェッショナルになっている彼女と

子煩悩な友人が許してくれたらの話ですが・・・