2014.01.20
春待つ冬の最終章、大寒~富士山3景
あれもこれも担当の千葉です。

 

各種団体の新年会はまだ暫く続くようですが、実生活ではすっかりお正月気分も抜けて

忙しい毎日。寒く乾燥しているのでどうぞ皆様、風邪など引かぬようご自愛下さいませ。



(みしまプラザホテルさんのお正月新年会のテーブル・デコレーション)

 

今日1月20日は大寒。二十四節気の最後、つまり一年の暦の最後の節気であり、前節気

である小寒とこの大寒が一年で最も寒い時期だとも言われています。同時に、大寒の次の

節気は一年の暦の初め立春であり、大寒を境に日、一日と春に向かって暖かくなって行く

楽しみの時期でもあります。

 



義父の手になる当社のカレンダーの1,2月は富士山。『宝永(ほほえ)』んでいるエクボ

は、江戸・宝永年間の噴火でできた火口跡で、このエクボの右下にその堆積物でできた

宝永山があります。見る角度によってこのエクボの位置が左右に移ることになり、逆に

エクボの位置でどの方向から見た富士であるかが判ることになります。

 

ふと気になってグーグル・マップで富士山の頂上火口と宝永山の火口を結び、直線を延

長して見ると、ちょうど裾野駅や函南駅がこの線上近辺にあることが判りました。即ち、

裾野駅や函南駅から見ると、エクボがちょうど富士山の真ん中に見えるはずだということ

です。

 

そこでこのお正月に撮った富士山を見比べてみました。

 



東名高速の富士川サービスエリアからのショット。富士山の南西からのショットでは、

宝永山がちょうど稜線に浮かび上がり、エクボが見えない角度となります。



これは当社からの富士山。宝永山は真ん中より若干右に寄っており、エクボも心もち

右に見えます。おそらく三島市の中心市街地からの角度と同じです。義父の描いた

絵もちょうどこの角度になります。

 



これが箱根は芦ノ湖南端あたりからのショット。宝永山もエクボも真ん中より左に寄って

見えます。

 

富士山は見る角度によってその稜線の穏やかさ・険しさが異なり、左右の対称さも異なり、

このようにエクボの位置も異なって見えます。東海道新幹線や東名高速道路で静岡県を

横断される方、是非一度エクボの見える位置などを確かめながらお楽しみ下さい。