2013.05.11

蚯蚓(みみず)出る候~雨に負けない・・・

あれもこれも担当の千葉です。

 

今日は暖かな雨です。この季節の雨は田植えの準備にも大切な慈雨。蛙が啼き、

ミミズが土を起こして顔を出します。

 

雨のお陰で銀行さんのゴルフ・コンペが中止となり、三島のイベントに参加できる

ことになりました。これも慈雨?



三島バル。http://mishima-bar.net/

5枚綴りのチケットを買い(チケット1枚でお料理一品+ワン・ドリンク)、色々なお店

を梯子して回る三島の『飲み歩き、食べ歩き、街歩き』イベントです。函館で始まった

『バル』を、三島の若者有志が三島にも導入しようと獅子奮迅の努力を重ね、県内初

の開催に漕ぎ着け、半年に一度、今回で4回目の開催となりました。毎回参加店舗

が増え100店弱が参加。雨の中にも関わらず、昼過ぎから三島の街中は多くの傘

で賑わっています。同席したり、順番待ちの列に並ぶ誰もが楽しそうにしています。

私も毎回家族で楽しませて戴いております。実行委員会の方々、参加されるお店の

方々の努力に感謝々々です。

 

人だけでなく、花々も雨に負けず、咲き誇っています。庭の薔薇。雨滴が見えます

でしょうか。



最後に、バルの途中、富士山の雪解けの湧水がせせらぎとなった街中の源兵衛

川の中で見つけた真っ白なカラーの群生と黄菖蒲(キショウブ)の群生をお楽しみ

下さい。場所は時の鐘の少し南側です。



最後が雨に誘われて出てきた沢蟹くん。慈雨なのですね。

 
2013.05.10

VOICE CUEは77.7MHzです(露木まどかさんのご紹介)

住宅部の情野です

 

先日、ラジオ収録でエフエムみしまかんなみに行ってきました!

ワクワクスタジオFMという番組名で

金曜日の17:25から10分くらい、弊社社員が緊張しながらタドタドしく話をしています。

(私も収録が10回目くらいになるでしょうか?)

 

ガラスの向こうで収録です。



以前、社員の中林がお知らせしていますが、

いつもリードしてくれるパーソナリティが4月から変わったのはご存知でしょうか?

 

函南町出身の露木まどかさんでーす。(同郷です)

写真でご紹介!



本人曰く、『ちょっとぶりっ子』の写真です。

 

血液型はO型でザックリ系だそうです。

『剣道の有段者なので何かあったら呼んでくださいね!』とのコト。

なんとも頼もしい。

 

今ドキの女の子風ですが、

とっても明るくいつも笑顔でラジオのアナウンサーではもったいないくらいです。

収録中、ケーキ話の時には嬉しそうにニコニコしていました。

 

あ、たまに変なコメントしちゃってゴメンでした。(カットしてくれたかな?)

収録後、おじさんの野球話に付き合ってくれてありがとう。

 

 
2013.05.09

里帰り

山本です。

GWは久しぶりに西伊豆の実家に里帰りしてきました。

わが西伊豆町は『夕陽のまち』として全国的にアピールしており、夕陽百選にも選出されたようです。

幸いにも、実家から徒歩2・3分のところに「大田子海岸」という夕陽スポットがあり、夕飯前にお散歩してきました。



 

久々に海岸線に出てみました(おそらく小学校以来)。

子供の頃、松林だった場所になんと『夕陽展望所』なるものが建っていて、トイレも新しく建替えられていました。



 

 

さすがに、観光名所として推していることもあり

駐車場には関東近郊のナンバーの車が何台か止まっていて、私が子供の頃には考えられない光景で、20数年の時の流れを感じました。

 

では、実際の夕陽の写真をアップしますね。(コンパクトデジカメで撮影かつ素人のため雰囲気だけ感じてください)



散歩ついでに、海岸のすぐそばにある中学校まで足をのばしてみました。

(母校ではありますが、田舎のため隣の中学校と統合され、現在は地域施設として開放されているようです。)



中学校の校舎・体育館・周囲の風景は、昔と変わっていなくて

中学時代にタイムスリップしたような感覚でした。

 

30分程度のお散歩でしたが、 地元の新しい部分と変わらない部分を両方体験することができました。

 
2013.05.08

春季高校野球と高校総体陸上

GWはづーっと太陽の下で、少々日焼けをした情野です。

 

ご興味ない方には申し訳ないのですが、またまた高校野球ネタです。(しかも長文)

でも 今回は陸上も見てきました。

 

第60回春季東海地区高等学校野球静岡県大会と

静岡県東部高等学校陸上競技会 の観戦です。

 

4連休中に愛鷹球場で行われた野球の試合は

5/3 準々決勝 韮山高校VS飛龍高校 と 常葉菊川VS藤枝明誠

5/4 準決勝 常葉菊川VS常葉橘 と 静岡高校VS飛龍高校

5/6 3位決定戦 常葉橘VS飛龍高校

決勝 常葉菊川VS静岡高校



全部見たわけではないのですが、(ほとんど見てますが)

印象に残ったのは準決勝の常葉兄弟校対決の試合。

感動的な幕切れ。

選手達は抱き合って、泣いて、大喜び。

高校生が人目をはばからずに泣いて喜んでいる姿ってホントいいですね。

おっさん達には出来ない光景かも。

 

5/6は陸上と野球の時間がかぶっていたので、

競技場 と 球場 と こども広場 を行ったり来たり。(しかも、おんぶで)

 

高校総体陸上の観戦目的は女子200m。

沼津西高1年の姪っ子が出場。

決勝レースには出られなかったけど、タイム上位で県大会出場決定!!

 

そこでこんな親子の会話をしました。

チビ 『パパとネーネはどっちが早い?』

親   『ん~パパは途中で転んでいるかな』

チビ 『・・・・』

子供には微妙な会話だったかな。でも、現実そうなるでしょう。

 

 

ところで、、たまに球場から聞こえる大歓声

いったいなにがあったんだ?!

 

球場へ戻りどうなったのかを聞いてみると、

応援している子(3番ショートの遠藤康平君)がホームランを打ったとのコト。

『へ~・・・え、え、、、うそぉ~!!』 ン゙ググやっちまった・・・見逃してしまった。

『その前の打席も先制の3ベースだったよ』・・・オオオオ・・オーイ 見たかったよぉー

 



でも、その後も打ち続け

結果、5打数4安打5打点(2ベースが出ればサイクルヒット)

甲子園の時といい大舞台に強いし、すごいクラッチヒッターだなぁ。

ニュースや新聞に取り上げられまくってる姿を見ると嬉しいけど

遠い存在になってしまいそうでチョット寂しいような。

帰りに、うちのチビと康平君とで記念写真。

(載せていいのか分からないので掲載はゴメンナサイ)

 

写真を撮った後の親子の会話。

親  『将来はショート?ピッチャーがいい?』

チビ  『オレ バッターやる!!』

親  『あ、バ、バッターね・・』

まだ5歳には難しいようです。

 

決勝の結果は、

秋季決勝で大敗した相手に7-0の完封勝利!

東海大会は三重県。

さすがに三重県までは・・・・検討中。

あ、バレーボールの県大会もあるんだった! ガンバレ清水桜が丘(清商)

 
2013.05.07

小さく可憐な花々~五月前半の庭から

あれもこれも担当の千葉です。

 

過ぎてしまえばあっという間の休暇ですが、皆様今年のゴールデン・ウィークは

いかがお過ごしだったでしょうか。今年は10連休の方と3連休+4連休の前後半

型の方が多かったようです。業種によっては休暇こそが忙しい方々もおられ、皆

が休暇を楽しむために働いて下さっています。当社のような建設業も、お施主様

のご要望の工期に合わせるために休暇返上で頑張っている現場もあり、スタッフ

には頭の下がる思いです。



義父と妻が手を掛けている弦薔薇が今年もようやく花開きました。昨年より少しだ

け早いでしょうか。咲き出しは朱鷺色というのかオレンジ色ですが、萎み出す頃に

はピンク色に変わります。これから膨らみ出した蕾が次々と開花して行くのが楽し

みです。また、夏にももう一度花を咲かせてくれます。



庭には風や鳥が運んで来た小さく、可憐な花々が目を楽しませてくれます。

これも妻が庭の雑草取りをする時に、可愛い花を残してくれるのが年々重なっ

ての結果です。

 



ハルジオン(春紫苑)が庭のあちこちに顔を出してくれます。本当に小さな繊細

な花。でも結構繁殖力が強いそうです。

 



こちらはカモミール。ちっちゃな花です。

 

ここからは名前が判りませんが、可憐な花々を羅列します。



同じ花ですが、紫の方が強いのか、段々白いものより紫のものが多くなるそうです。

 



名前も判らず、小さな花たちですが、目を楽しませてくれるありがたい花たち

です。どなたか名前がお分かりでしたらお教え戴ければありがたいです。

 

立夏も過ぎてこれからは夏の花々へと主役が移って行く季節です。寒い冬の

最中から懸命に花を用意し、元気付けてくれた春の花々に感謝を送ります。

 

追記:ありがたいことに、判らない花の名前を教えて戴きました!

最後の3つの写真の花の名前は、それぞれ、

庭石菖(ニワゼキショウ、通称・朝鮮あやめ)

姫緋扇(ヒメヒオウギ、姫緋扇菖蒲ヒメヒオウギアヤメ、アノマテカ)

昼咲月見草(ヒルザキツキミソウ、オエノセラ・スペシオサ)

だと判りました!ありがとうございます。

 
2013.05.05

日本平動物園

営業事務チーム 浅賀です。

 

ゴールデンウィークは特に予定も無かったのですが、

子供達を何処にも連れていってあげないのは可哀想なので

友達家族と4月にグランドオープンした日本平動物園に行ってきました!

 

グランドオープンしたばかりなのでGW中は混んでいるだろうと

予想はしていましたが、予想以上の混雑で園内の駐車場は満車になっており、

グランシップ東側臨時駐車場(約250台)又は、JR東静岡駅北口臨時駐車場

(約450台)に駐車してシャトルバスで動物園に行くのですが、

私達が着いた時にはその臨時駐車場も満車になっており

せっかく来たのにどうしようと親達が途方に暮れる中、

子供達の「お腹空いたぁ」「早く動物園行きたい」のブーイングを受けていると、

運よく2台の車が帰っていき駐車場に入れることになりいざ動物園に出発!

途中の道路の渋滞や駐車場待ち、シャトルバスの順番待ちなどがあり、

動物園に着いたのはお昼近くになってしまいましたが、

まだまだ入場券を買うお客さんでエントランスゲートは混み合っていました。



日本平動物園は何年か前から北海道の旭山動物園のような

行動展示なる施設へと改装していました。

 

ゲートを入るとすぐ右手に最後に完成したレッサーパンダ館がありました。

屋外、屋内の展示場で動き回るレッサーパンダの姿が間近でみられます。

 



猛獣館299ではゴマフアザラシが円筒を通り抜ける水槽があります。

 



日本平動物園の一番の人気者「ロッシー」は、ひたすらバク転を繰り返していました。

お嫁さんの「バニラ」は暑かったせいか雪を食べていました。

 



泳ぐ姿を水中視点から見られるペンギン館や、

鳥たちのダイナミックな飛行が見られるフライングメガドームなど、

それぞれの動物の生活がわかる展示でどれも面白くなっていました。

 

入園料は子供は中学生以下無料、大人600円です。

600円で大人も十分楽しめました。

 

 

動物園の帰りに清水のエスパルスドリームプラザに寄ってみました。

その中にあるお寿司横丁でこんなものをみつけました。

 



食品サンプルで作ってありますが最近世界文化遺産に登録が確実とされた

お寿司の富士山です。

とてもよくできていたのでお腹が空きお寿司を食べて帰ってきました。

 
2013.05.03

富士山

法人部の横山雅人です

富士山の世界遺産登録が勧告されてから

連日テレビや新聞で取り上げられています

富士山大好きな私としては

毎日富士山に接することができてうれしい限りです

個人的には自然遺産で登録してほしかったのですが

とにかく、ほんとうによかった!!

私と富士山の出逢いは1995年7月28日

青年会議所の<頂上で野点を行い登山客に振舞う>という企画に参加した時です

頂上に1泊した翌朝

下界に広がる富士山の影(影富士)は鳥肌が立つほどの感動でした



それからその魅力に取りつかれた私は毎年登るようになり

昨年で登頂41回となりました

めざせ!100回を目標に毎年夏シーズンのみ4回は登っています



今年も山開きが今から楽しみです!

世界遺産登録の影響で益々混むかな~

ゴミや屎尿処理は大丈夫かな~

自然破壊や事故は大丈夫かな~



いろいろと気になることはありますが

今年も新しい出逢いを求めて行って来ます

2013.05.03

休日のカフェ④~マークイズ静岡

あれもこれも担当の千葉です。

 

五月晴れのゴールデン・ウィーク後半初日、用事のあった静岡からの帰り、ちょうど

東静岡に来ていた妻を拾って、4月12日にオープンしたての話題の商業施設、マーク

イズ静岡を覗いて来ました。

『マークイズ静岡』公式サイト http://mec-markis.jp/shizuoka/index.html

 

東静岡駅近く(静岡市柚木)の国道沿いに出現した大型ショッピングセンターで、

敷地面積7,800坪、延床36,000坪、店舗面積11,000坪というかなり大きな

規模ですが、1~3階の店舗の上、4~7階に1,893台もの駐車場(今日は平面

の臨時駐車場も用意されていました)を配したため、入場もかなりスムースにでき

ました。



三菱地所の企画・設計ですが、直線主体の中にちょっとした曲線による破調、水平

・垂直中心の安定感を破断するちょっとした斜線、そして格子によるリズム感。とても

素敵なデザイン・設計でした。



店内では弊社員との偶然の遭遇。管理部門である彼も話題の施設の視察に来た

とのことで、広く興味のアンテナを張るその姿勢に思わず嬉しくなってしまいました。



中のレストランはどこも長蛇の列でしたのでお昼は草薙に移動。と、なるとどうし

ても素通りできないのがお気に入りのカフェ、『草里(ゾオリ)』。食後にまたまた

寄ってしまいました。昨年9月の拙ブログ、『休日のカフェ②』をご高覧下さい。

http://www.szki.co.jp/blog/2012/09/0920_post_71.html

 

エントランスは素敵な緑の空間。



綺麗な色の見事な薔薇が育てられていました。



今月一杯はイチゴを使ったケーキやパイがお勧めだそうです。(ピンボケをご容赦

下さい!)



待ちきれず食べ出してから危うく気付いてパシャリ。食べ掛けのお行儀の悪い

ところお見せしてしまいました!

2013.05.01

K様邸のお引渡し

住宅部の山入です。

先日、沼津のK様邸の改装工事のお引渡しをしました。K様は、奥様のご友人であるM様より

ご紹介を受け、弊社で施工させていただきました。

M様も改装工事でしたが、お施主様のご要望で「バリ島」さながらのたたずまいになりまた。

K様はそれとは異なり、ご夫妻の長期にわたる米国での生活からクラシカルでありながら軽

快な洋風をご要望されました。



私の素人写真で、撮った時間が午後遅くだったので残念ながら実物の良さが出ていません。

 

LDKはオープンで、全体的にほんのりとしたピンク色のホタテパウダーの塗り壁に白いモー

ルディングが映えています。

奥様がご要望されたシャンデリアが空間にとてもマッチし、掘りこみ天井の高さも相まって

広々としたLDKを作り出しています。

こだわりのアイランドキッチンは、背面の食器戸棚とともにイケアの収納を組み込みました。

私も、イケアの南船橋店に同行させていただき、楽しくもハードな1日を過ごさせてもらいまし

た。

 

今回の工期ですが、2月の下旬より解体工事に着手し、3月上旬から大工工事に入りました。

RC造3階建ての3階のお部屋の改装工事ということもあり、設計はもとより現場担当には要

求度がかなり高い工事だったと思いますが、お施主様の思いに叶うことが出来たと思いす。

 

後日、プロカメラマンで家具等がセッティングされた写真を撮る予定です。

出来るだけ早目にアップしますのでご期待下さい。

 



K様をご紹介いただいたM様邸です。(バリ島の雰囲気です。)

 

 

弊社のリフォームは住宅はもちろんですが、旅館建築等も数多く実績がありますので、

皆様もこだわりのリフォームをお考えの方は、是非、弊社へお問い合わせ下さい。

 

 
2013.04.30

徒然読書録①~『武士道』新渡戸稲造著(矢内原忠雄訳)

あれもこれも担当の千葉です。

 

読書は好きな方で、常時本を持ち歩く癖が付いてしまいましたが、読み方は

極めて大雑把、何かしらからだのどこかに蓄積されていれば良いという思い

で、雑然と読み流します。

その意味で、読者の皆様には退屈でご迷惑かとも恐縮しつつ、ブログに読書

録なるものを記してみるのは自分にとって有益かも知れないと思い、始めて

みました。皆様のご寛恕を請うところです。

 

圧倒的に純文学系の小説を読むことが多いのですが、先日読了したのは新渡戸

稲造著(矢内原忠雄訳)の『武士道』(岩波文庫)。



実はその前に新聞の広告で見て新渡戸稲造氏の『修養』と『武士道』の現代平

易語による抜粋本を読み、本屋に立ち寄った際に、矢内原忠雄氏の名訳本を

購入したものです。原書は英文で書かれ(原題:Bushido, The Soul of

Japan)、明治32年・1899年に発刊されました。それまで欧米で日本や日本

文化について書かれた優れた著作がなく、封建制の遺物と誤解されることの

多かった日本の精神文化を正当に紹介せんと著したようです。このお陰で、

随分と欧米の知識人の日本観・日本人観が改善されたのでしょう。訳者の

矢内原元東大総長の序言に寄れば、T.ルーズベルト大統領がこの書を読

み、友人に配ったといいます。

(ついでに武士道関係で同じ岩波文庫で『葉隠』も買いました。)

 

少し前の五千円札の肖像ともなった新渡戸稲造氏は、札幌農学校(現、北海道

大学)での教職や第1次大戦後の国際連盟の初代事務次長を勤められた高潔

な方です。俗説ではありますが、ケネディ大統領が最も尊敬する為政者として

米沢藩主・上杉鷹山を挙げたと言われますが、そうだとするとこの新渡戸稲造

氏の著作『武士道』が契機となっていたのではないかと楽しい憶測をしてしまい

ます。

 

氏は、武士道の淵源を、仏教・神道・孔孟儒教にあるとし、武士と言う社会的階

級身分に伴う義務(Noblesse Oblige)として培われて来たと言います。

『武士道はその表徴たる桜花と同じく、日本の土地に固有の花である。(中略)

封建制度の子たる武士道の光はその母たる制度の死にし後にも生き残って、

今なお我々の道徳の道を照らしている。』

 

日本に固有というものの、氏の論述は古今東西の文化・著述との比較をしており、

仏教・儒教以外にも、意外とキリスト教や騎士道との共通点も多いと感じました。

『ニィチェが「汝の敵を誇りとすべし、しからば敵の成功はまた汝の成功なり」と言

えるは、よく武士の心情を語れるものである。実に勇と名誉とは等しく、平時におい

て友たるに値する者のみを、戦時における敵としてもつべきことを要求する。勇が

この高さに達した時、それは仁に近づく。』

 

昨今、領土問題を巡って隣国の中国や韓国との『異質論』が高まっているように

思えて心配でなりません。愛国心なくして国家は維持し得ませんが、行き過ぎて

不必要にナショナリズムを煽ることは、決して双方の国益に叶うとは思えません。

 

また、武士道が成文法としてではなく、社会・組織・家族・コミュニティの規範として

不文律的に生成発展してきたとの論述を読むにつけ、現代社会での道徳・公衆道

徳のありように思いを向けざるを得ませんでした。

 

教育改革を求める政治家・議員自らが、社会や子供達に範たる言動に努めること

を意識しているか。マスコミは視聴率や購読数(ひいては利益)のためにおもしろ

おかしさを囃し立て、反道徳教育の先頭に立っていることはないか。企業は利益

や存続のためと言って、判っていながら法を犯し或いは公共に害をなすことはな

いか。大人は『必要悪』といって安易な言い訳に終始していることはないか。

 

学校教育での『道徳』も大切だとは思いますが、社会において、地域において、

組織において、家庭において、我々大人自らがお互いや子供達に良き教育を

して行かねばならないと感じました。

 



(こちらは新聞広告で求めた抜粋版)