2021.07.19
梅雨明け~梅雨のトリビアと夏の花3種
あれもこれも担当の千葉です。

 

 

梅雨明けとともに強い陽射しが続き、まだ暑さに十分に慣れていない身体には熱中症の危険が高まる時期のようです。どうぞ皆様ご自愛下さい。

 

この時期には、厳しい陽射しや高温に疲れた心身を癒してくれる花々がとても貴重です。今日はそんなありがたい花を3種ご紹介しましょう。

 

まずは大柄な葉群れの中に湧き立つ大きな黄金の花。



地湧金蓮(チユウキンレン)。名前の如く、水のない地面から湧き出た黄金の蓮の花のようです。芭蕉科でバナナの仲間らしく、大きな葉は芭蕉の葉に似ています。



茎の高さは70~80センチ、花弁のように開いているのは苞で直径30センチを超えています。苞の付け根にある小さなパチンコ玉のように並んでいるものが花で、これらが枯れるとまた一枚苞が開き、小さな花が咲くのを繰り返すのだそうです。なんとも不思議な咲き方ですね。初めて見ました。車で走っていて道脇に咲いているこの花が目に入り、先に車を停めて戻って来て『パシャリ』しました。

 



次は檜扇(ヒオウギ)。剣のような葉が扇を広げたのようになることから名づけられたのでしょう。梅雨明けの時期に咲き、秋には黒々とした小さな実をつけます。この実が『射干玉(ぬばたま)』といい、万葉の昔から『黒』や『夜』の枕詞に使われて来ました。

 

そして最後が芙蓉の花。



富士山を指す芙蓉や、蓮の花の美称である水芙蓉と区別する意味から『木芙蓉』とも呼ばれるアオイ科フヨウ属の低木です。立葵(タチアオイ)や木槿(ムクゲ)、ハイビスカスなどと同じ仲間で、梅雨明けから暑い夏の間、我々を元気付けてくれる貴重な花です。花は朝に咲き夕には萎んで散ってしまうため儚さのメタファーにも使われることがありますが、幾つもの蕾が毎朝毎朝次から次へと咲いては萎み、先の檜扇が射干玉を実らせる秋まで咲き続けますし、旺盛な枝ぶりに毎年かなり大胆に株を切り整えるのですが、夏に近づくにつれどんどん生い茂り毎年見事な花を咲かせて見せてくれるなど、とても強い生命力を感じさせる花でもあります。わが家の芙蓉は、梅雨明け7月の後半から9月いっぱい、暑さに疲れた家人を癒してくれます。

 

 

さて、ここ東海地方は先週17日に梅雨明けが宣言されました。今年は梅雨入りが5月16日とかなり早かったため、梅雨の期間は62日間となり、戦後1951(昭和26)年からの気象庁の統計の中では最も長い梅雨となりました。

東海地方の平年値では梅雨入りが6月6日、梅雨明けが7月19日までの43日間なので、62日間の今年は平年より20日間近くも長かったことになります。

 

因みに、次に長かったのは2009(平成21)年の60日間で、60日以上となったのはこの2回しかありません。逆に一番短い梅雨は、1951(昭和26)年、1958(昭和33)年、1960(昭和35)年の20日間。この3回を含め30日未満の年は11回ありました。最長と最短では3倍以上の差があることになるのですね。

また、最も梅雨入りの早かったのは1963(昭和38)年の5月4日。なんとゴールデンウイーク中の梅雨入り!それに次ぐ早い梅雨入りが今年の5月16日でした。5月中の梅雨入りはこの2回を含めて過去7回ありました。逆に最も梅雨入りが遅かったのは1951(昭和26)年の6月28日です。

梅雨明けでは、最も早かったのが1963(昭和38)年の6月22日で、6月中の梅雨明けはこの年1回きり。逆に最も遅かったのが2009(平成21)年の8月3日です。梅雨明けが8月までずれ込んだのはこの年を含めて3回しかありません。その内の1回が8月1日だった昨年(2020年)でした。

 

梅雨と言うと子供の頃は『しとしと長雨』のイメージでしたが、昨今は降雨日数は少なくても降雨量が多い、即ち降る時には『いっぺんにドカッと降る』ような感じがします。今回の熱海伊豆山地区の土石流災害もそのような豪雨の中の惨事でした。被害にあわれた多くの皆様にお見舞い申し上げます。そしてお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げると共に、まだ行方の不明な方々の救助が一日も早く進みますよう祈念申し上げます。